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電撃文庫・電撃文庫の作品を語るスレ避難所6 [転載禁止]©2ch.net

1 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止
2015/10/31(土) 00:06:59.22 発信元:180.196.90.146
・電撃文庫や電撃文庫MAGAZINEについての総合的な話題
・専用スレッドのない新人作家さんの話題
・マイナー作家さんの作品についての話題
・公式発売日の23時59分59秒を過ぎてからのネタバレ
・新刊の内容に触れない感想も公式発売日を過ぎるまでは原則禁止
・次スレは>>980が立てて下さい

前スレ
電撃文庫・電撃文庫の作品を語るスレ避難所 5 [転載禁止](c)2ch.net
http://mastiff.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1432925379/
905 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/02/12(日) 18:48:09.13 発信元:89.40.121.243
スピアヘッド部隊の隊長だったシンが戦場を彷徨い続ける理由だった一つの戦闘が終わった後、
「さて、行こうか」と再び二度とは戻らない死への旅路を続けようとするスピアヘッド部隊の面々に
「待ってください」「おいていかないで」と声で縋るレーナに返ってきた
「そうだな。俺たちは追われるんじゃない。行くんだ。どこまでも、行ける所まで」という
彼らエイティシックスの最後の矜持が絞りだされた様な言葉でこの「人の誇り」の物語は幕を閉じるのだけど…
906 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/02/12(日) 18:48:19.59 発信元:138.68.72.156
んー…最後の2ページ。これ、必要だったのかなあ?
ライトノベルでここまで救いの無い話を書いてくれたのに最後の最後で「救い」を入れた事で安っぽくなってないか?
直接語られる事の無かった「彼らのその後」を想像させる終盤の流れが良かっただけに、
こういう形で「丸く」おさめて欲しくなかったんだが…ここだけはちょっと残念。
907 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/02/12(日) 18:48:30.42 発信元:47.91.148.209
文章の方はちょっとばかり装飾過剰の気配があるのも気になった。特に単語レベルで妙に背伸びし過ぎというか。
もう少し平易な言葉を使った方が読んでいて引っ掛かりなく読めたと思うのだが…この辺りは書き慣れの問題かな?
文章の運び全体は問題ないのに、こういう単語のチョイスで引っ掛かると損するし。
908 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/02/12(日) 18:48:36.32 発信元:94.177.233.195
ともあれ、電撃文庫の編集部が今年の対象にこれを持ってきた事に異議を挟む事は無い。
それだけの完成度を持っていたし、テーマの深さという点においては「これまでにない物を見せる」という
新人作家に求められる役割を十分すぎるほど果たしていた。
最後の最後で見せたブレや単語のチョイスといった部分は作品を書き続ける事で解決される部分だろうし、
才能その物に疑うべきものは無い。
この安里アサトという新人作家の「次の作品」は購入リストに記入しておこう。
間違いなくそれだけの物は見せてくれたデビュー作であった。
909 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/02/12(日) 18:48:43.27 発信元:121.135.146.184
5つ星のうち 4.0 あらゆる尊厳を?ぎ取られた上で、最後に残された「人としての誇り」とは?戦争と人間の暗部・恥部をこれでもかと詰め込んだ世界観が強烈!, 2017/2/12
Amazon.co.jp: 86―エイティシックス― (電撃文庫)の ヤボ夫さんのレビュー
https://www.amazon.co.jp/review/R3UNJRNWV3GVYL/
910 :
2017/02/14(火) 14:09:07.55 発信元:AVd28Kq
結局荒らされてるじゃねーか!

迷宮料理人の主人公はいつヒロインをかばったんだろう
エルフ嫁もそうだしシーンまるまる飛ばすのが最近の流行りなの?
911 :
2017/02/21(火) 18:59:13.04 発信元:122.251.109.24
>>906
>んー…最後の2ページ。これ、必要だったのかなあ?


必要に決まってんだろ
馬鹿かこいつ
912 :
2017/02/21(火) 19:02:37.22 発信元:186.42.124.83
決まってるという根拠を
913 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:29:57.77 発信元:77.73.232.19
5つ星のうち 4.0 場末で出会った少年と幼女の「好きな物を好きだと言いたい」という想いの「熱さ」が伝わってくる好作。主役二人の掘り下げが若干浅いのが玉に瑕, 2017/3/12
Amazon.co.jp: キラプリおじさんと幼女先輩 (電撃文庫)の ヤボ夫さんのレビュー
https://www.amazon.co.jp/review/R1W76OPGNA1WQQ/
914 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:30:19.66 発信元:46.101.101.83
「幼女先輩」という聞き慣れない単語に加え、「おじさん」なる表現に何とも事案臭さが漂うタイトル。
はて、どんなイロモノを読ませてくれるのだろうかと半分怖いもの見たさで拝読。
915 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:30:42.53 発信元:201.149.7.82
物語は下関にある田んぼと畑に囲まれた大型スーパー「マルワ」内のゲームコーナー「わくわくらんど」で
一台だけ設置された女児向けリズムゲーム「キラプリ」の筐体を前に高校生・黒崎翔吾が
自身のハイスコアを塗り替えられた事を示すランキング表示を前に屈辱に打ち震えている場面から始まる。
916 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:30:49.59 発信元:177.12.236.196
自分のプレイヤーキャラである「みゆ」ではなく「ちづる」というキャラが歌って踊るデモムービーが
表示されている事実と「ちづる」のコーデから滲み出るプレイヤーのセンスの良さに
こんな事はあってはならないと速攻でハイスコアの座を取り戻そうとゲームを始める翔吾だったが
目標のスコアにはなかなか達せず連続で100円玉を投入してゲームに没入する。
917 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:30:57.17 発信元:217.107.34.159
肩を指で叩かれた事で後ろに誰かが並んだことに気付いた翔吾だったが、
「もう少しだけ待ってくれ」と順番を譲らないままプレーを続けるマナー違反を犯してしまう。
次の瞬間、翔吾の頭は後ろの人物に蹴り飛ばされあと少しで達成可能なハイスコア奪還は失敗。
何をするのかと不満げに振り返った翔吾の目に入ってきたのは小学校高学年らしい幼女の姿。
918 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:31:05.16 発信元:47.88.136.236
「れんぞくプレイは禁止」と店の注意書きを指差しながら席を譲るよう訴えた幼女が
ゲームを始めた画面に表示されたのは件の「ちづる」というキャラクター名。
この幼女が自分のハイスコアを塗り替えたのかと衝撃を受ける翔吾だったが、
幼女が見せる精密機械の様なプレイと「ちづる」を装うコーデのセンスに更に衝撃を受ける事に。
919 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:31:11.48 発信元:86.121.255.215
ライバル心が芽生えた翔吾は「さっさと変われ」と相手が幼女である事も忘れて強く出てしまうが
防犯ブザーを取り出した幼女が容赦なくそれを鳴らした事で大事なカードを撒き散らしながら逃走。
逃げ帰った自宅で改造した納屋の中、「キラプリ」のイメージトレーニングに打ち込む翔吾だったが、
コーデを学ぶために女性ファッション誌を読み耽る異常な打ち込み方を
幼馴染でかつては共に剣道で汗を流した夏希に「クラスメイトとも付き合わずゲームにハマるなんて良くない」と
窘められ、間近に迫ったクリスマスパーティーに参加するよう要請される羽目に。
920 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:31:19.15 発信元:94.177.202.240
しかしハイスコアの座を諦めきれない翔吾は翌日も「マルワ」に出掛け、
「わくわくらんど」で「キラプリ」の筐体に向き合う幼女・新島千鶴の打倒に挑むが…
921 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:31:26.12 発信元:190.248.128.122
意外や意外。
幼女キャラを出すって事はラノベにありがちなロリ系ヒロインをメインに据えた年の差ラブコメだな、と
タカを括って読み始めたら、男子高校生が女子小学生をまともにライバル視してガチンコでバトルする
熱血系作品だったとは…こりゃ完全に予想外。
女子小学生とまともにバチバチやり合う男子高校生が八級寺真宵を前にした阿良々木暦以外にいたとは!
922 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:31:32.87 発信元:51.15.41.74
物語の方はクラスメイトの名前すらまともに覚えないまま、この「場末」で打ち込んできた女児向けリズムゲーム機に
自分のハイスコアを表示させ自分のプレイヤーキャラクターのデモムービーを映させる事だけが生き甲斐だった
圧倒的な底辺感を纏った高校生・翔吾が都会から転向してきた千鶴から「2位」呼ばわりされながら、
「スコアの為にコーデを弄るなんて本末転倒、自分の好きなコーデでハイスコアを叩き出してこそ本道」という
不思議な拘りに共感を得た事で「好敵手」として認め、バチバチやりあい、限定イベントに挑む中で
最初は生意気な態度を崩さなかった千鶴からもライバルとして認めて貰うに至る…というのが主な流れ。
923 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:31:39.85 発信元:168.187.239.10
ただ、こう書くと非常に良い話っぽく聞こえるかもしれないけど、翔吾の置かれた状況が色々とヒドい。
下関という具体的な土地を舞台にしたことで衰退していく地方都市の「うらびれた感じ」が伝わってくるのに
舞台が「デパートの屋上」と並んで侘しさ大爆発ゾーンである「スーパーの中に設けられたゲームコーナー」って
もう「場末」感が半端ない。草臥れたおっさんサラリーマンが逃げ込む最後の場所で日中から女児向けゲームに
うつつを抜かす高校生…こう書くと世間から見た翔吾の「終わりっぷり」が分かっていただけるだろうか?
924 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:31:48.90 発信元:47.52.33.214
そんな翔吾を幼馴染の剣道少女・夏希が「クラスメイトと付き合おうよ」「ゲームばかりしちゃ駄目だよ」と
本気で心配するのは当然の流れと言えるのだけど、この物語においてはそんな幼馴染が心配する姿を通じて
「本当に自分が好きなものに打ち込むのはダメな事なのか?」「世間が認めてくれる生き方以外は下らないのか?」という
結構重めのテーマが展開される事に。
925 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:31:57.28 発信元:189.40.55.124
実際に翔吾は教室でクラスメイトのアイドルオタクがわざわざ自転車で博多まで遠征して手に入れたグッズを
「オタクとかきめえ」とバカにして窓から捨てたのを見捨てることが出来ず、「お前の方がダセーんだよ」と
啖呵を切るぐらいに自分の生き方を、打ち込んでいる物を認めてくれない周囲に苛立っている様子が描かれている。
926 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:32:39.88 発信元:62.4.22.98
その苛立ちをぶつけるかの如きゲームをプレイするシーンは恐ろしいぐらいの「熱量」が込められている。
元々剣道を続けていただけあって、翔吾は体力的に優れたものを持っているのだけど、その鍛えた体を活かした
連射技で千鶴の正確無比なピアノ演奏の様なプレイに対抗する描写は「ゲームもの」というよりも「スポーツもの」に近い。
そして好きな物に自分のスタイルを貫きながら真剣に打ち込む翔吾と千鶴の関係はスポーツものにおける
「好敵手」の関係その物へと変容していくのである。
927 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:32:49.21 発信元:89.40.126.59
「自分以外の99人が『つまらない』と言っても、自分が面白いと感じたら『面白い』と言え」というのは
非常にエネルギーの要る行為ではあるのだけど、それまで一人で向き合ってきた孤独な世界に「好敵手」を得た事で
「世間的価値観がなんだ、自分にとっては好敵手の待つ舞台の方が大切なんだ」と振り切った翔吾の生き方が
周りに認められていく展開は実に熱いし、その熱を損なうことなく、期間限定のイベントに持てる全てを賭けて
好敵手と認め合った二人が挑む終盤の展開は読者をグイグイと引き込み、「熱量」をぶつける勢いに満ち溢れていた。
928 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:32:56.09 発信元:86.105.55.231
…と、淡白で年の割には達観気味の主人公も多い昨今のライトノベルとしては珍しいほどの熱さのある主人公像は非常に良い。
なんだけど、やっぱり新人さんらしく若干の粗も残っている。
主人公である翔吾や千鶴の抱えた背景がさらっと流されて掘り下げが浅い点はちょっと残念だった。
例えば翔吾が中学まで打ち込んできた剣道を捨て、クラスメイトとのまともな付き合いまで捨てるに至った経緯が
ほとんど触れられていないのは翔吾のキャラクターの厚みを損なっているし、同様に千鶴が抱えている問題、
例えば両親が実質的に不在の生活環境や小学生なのに一人行動が多い理由みたいな部分が流されてしまっている事で
どうにもキャラクターの背景という物が見えてこないという問題を生じてしまっている。
929 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:33:04.07 発信元:161.139.18.76
また、登場人物の出し方も多少疑問。
幼馴染の夏希や、「わくわくらんど」の店員で博多のアイドルを兼任している曾田さんといった辺りは良いのだけど
わざわざイラストまで用意したアイドルオタクの清盛やパーティーで翔吾が出会った女子・白川といったキャラが
ほとんど「出しただけ」で終わってしまっている点は頂けない(清盛は多少活用していたけど出番の少なさは否めない)
これなら上に書いた主役二人の背景を掘り下げるなり、夏希の翔吾への働きかけを増やすなりする方向に尺を使った方が
より深みが出たのではないか…と思わないでもない。
930 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:33:15.56 発信元:210.245.26.80
また、翔吾が千鶴と出掛けた小倉の町の描写も何故かそこだけファンタジーっぽいというかリアリティのレベルに
ズレがあり、この辺りはもうちょっと配慮が欲しかったと思う。
931 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:33:24.70 発信元:137.74.160.178
あれこれ注文は付けてしまったけど、「好きな物を好きだという事の難しさ」や
相手が誰であれ「好敵手」を持つ事の素晴らしさ、真剣に物事に向き合う事でしか得られない「熱さ」
といった部分の描き方は十分に及第点。電撃文庫が賞を与えたのも頷けるだけの完成度であった。
幼女ヒロインや女児向けゲームと言った題材からは想像も付かなかった熱い物語を堪能させる
意外性も非常に良かった。
多少の粗はあるけど、文章力自体も低くは無いので、良さを活かす方向で書き続ければ十分に
今後の活躍が期待できる才能の持ち主である事を感じさせてくれたデビュー作であった。
932 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:33:31.53 発信元:200.18.85.254
追記
いくら何でもあの小倉の町の描写はなあ…「ワンカップ片手に野良犬と喧嘩するおっさん」なんて
北九州市内ではちょっと見かけないでしょ?飯塚とか直方とか田川とかのもっとディープなエリアならともかく…
ただ、「入り口を開けた瞬間にむせ返るほどの豚骨臭さ」、「靴の裏が張り付く床のベタベタ」に
ラーメン屋のレベルが表れる、という点は大いに同意。個人的にはハリガネよりバリカタぐらいが好きだが。
933 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/12(日) 19:33:41.28 発信元:210.61.209.197
5つ星のうち 4.0 場末で出会った少年と幼女の「好きな物を好きだと言いたい」という想いの「熱さ」が伝わってくる好作。主役二人の掘り下げが若干浅いのが玉に瑕, 2017/3/12
Amazon.co.jp: キラプリおじさんと幼女先輩 (電撃文庫)の ヤボ夫さんのレビュー
https://www.amazon.co.jp/review/R1W76OPGNA1WQQ/
934 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:00:21.75 発信元:77.51.122.196
Amazon.co.jp: ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌 (電...の ヤボ夫さんのレビュー
https://www.amazon.co.jp/review/R2YOUXDO7L57II/

5つ星のうち 5.0 「縁なき読者」にいかにして「面白さ」を伝えるか?という問題をビブリオバトルを通じて掘り下げた全てのレビュアーが刮目して読むべき一冊, 2017/3/16
935 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:00:31.19 発信元:47.88.136.236
レビュー活動を続けていて思うのは「結局、自分のレビューって自分と似た様な読書傾向を持つ人しか読んでないんじゃ?」という事。
小生がメインの活動ジャンルとしているライトノベルだけど、その中には様々なサブジャンルがあるわけで、
その中にはコッテコテな「異能バトル」だったり、「ハーレムラブコメ」だったり、「俺TUEEチート物」なんかもあったりする。
小生自身はあまりこの手の作品を進んで読まないのだけど、ライトノベルの主流となっているこの手のジャンルを愛好している人に
「ちょっとばかりマニアックだけど、読めば面白さが伝わる筈の作品」をどうやって手に取ってもらうか?
936 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:00:39.66 発信元:47.88.136.236
…非常に難しい。
結局、自分のレビュアーとしての非才や努力不足を棚に上げて「縁なき衆生は度し難い」とばかりに
「まー、分かる人だけ良さが分かればいいじゃん」と切って捨てる事が多かった。
でも、それじゃいかんよね。
「これまで手に取る事のなかった傾向の本を手に取ってもらう事」が出来てこそ、レビュアーの存在意義はある。
937 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:00:51.97 発信元:95.133.163.94
そんな壁にぶち当たっている全てのレビュアーにお勧めするべき一冊が、ここに出た。
作者は峰守ひろかず、ここ数年は電撃文庫を離れライト文芸系レーベルであるメディアワークス文庫で活動してきた作家さん。
しかもお題がそのMW文庫の大看板「ビブリア古書堂の事件手帖」のスピンオフときた。
こりゃ、当然読まずばなるまい。
938 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:01:05.73 発信元:86.121.255.215
物語の舞台は「ビブリア」と同じ鎌倉にある高校。
物語は主人公の前河響平が校内である「落とし物」を探している場面から始まる。
響平がそれを見付けたのは校舎の傍らに立つ古い倉庫のような建物の近くだったが、
運悪く一人の女子生徒がその「落とし物」を手に取っていた。
939 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:01:16.34 発信元:89.40.126.59
自分がオタクである事を隠していた響平が学園異能バトル小説を綴っていたそのノートを
読み耽っていた少女に声をかけるや否や「ひゃああああん!」という妙に色っぽい声を上げて
倉庫と思しき建物に逃げ込まれてしまう。
940 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:01:21.86 発信元:210.61.209.197
少女の後を追おうとした響平が目にしたのは入り口に掲示してあった「図書室(旧)」という看板。
中に入った響平はやはり館内で本を読み耽っていた少女に声を掛け件の嬌声を上げさせてしまう。
やっとの事で落ち着いた少女は同じ一年生でこの旧図書室を管理する図書部員の卯城野こづきと名乗るが
この旧図書室は生徒会の決定で近く閉鎖されてしまうらしい。
941 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:01:32.40 発信元:89.163.152.242
年に二、三回しか利用されない状況では仕方ないと諦めた様な事を口にするものの
この旧図書室が大切な場所で絶対に失いたくないというこぐちの本音を感じ取った響平は
それなら生徒会に談判に行こうと気弱なこぐちを急き立てる様にして生徒会室に向かう事に。
942 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:01:39.92 発信元:161.139.18.76
古い本ならデータベースもあるだろうと旧図書室の廃止を譲ろうとしない副会長の理津を前に
再び押し切られそうになるこづきだったが、様子を見守っていた生徒会長の旭山が
「それなら『ビブリアファイト』で勝負しましょう」と持ち掛けてくる。
読書振興ゲームである「ビブリオバトル」を独自に進化させたというその競技で
より多くの判定員に「読みたい」と思わせた方が旧図書室の未来を決めるというその条件を
響平とこぐちは受ける事になってしまうが…
943 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:01:48.36 発信元:62.4.22.98
…たまにレビュー活動をやめたくなるのは「ああ、このレビュアーには逆立ちしても勝てない」という
巧いレビューを読んだ時なのだけど、ライトノベルを読んで「レビュアーやめちまおうか?」と思わされたのは初めて。
峰守ひろかずが一流の作家なのは知っていたけど、レビュアーとしても超一流じゃないのか、この人は?
「縁なき読者」を引き込んでこそレビュアーの存在意義はある、と上に書かせて貰ったが、
峰守ひろかずはまさにそのレビュアーが果たすべき役割をこの作品を通じて見事に果たしているのである。
944 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:02:05.94 発信元:51.15.41.74
短編連作の様な構成で、各話ごとに響平とこぐちの「ビブリアファイト」が描かれるのだけど
お題となる本はコナン・ドイルの「緋色の文字」に中島敦「李陵・弟子・名人伝」、オールコットの「若草物語」、
ル・グイン「ゲド戦記」、エンデの「はてしない物語」…といった誰もがそのタイトルや作家名に
「聞いた事ある」と思いつつ「でも今更読むのもなあ」という微妙なチョイス。
で、ありながら響平とこぐちのレビューの後では「なるほど、そんな魅力を持つ作家・作品だったのか!」と
興味をそそられてしまうのである…恐れ入った!
945 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:02:22.82 発信元:200.18.85.254
この「微妙なラインナップ」、教科書に載っていたり「名作」として名前ぐらいは聞いた事あるけど…という
堅苦しさや古めかしさといった雰囲気が漂う作品を今の高校生にどう読ませるか、というのが
作中で響平やこぐちのビブリアファイトのキモになるわけだけど、これらの作品を「切り口一つ」で
「普段慣れ親しんだ現代オタク文化」に結び付け、「それなら手に取ってみるか」と思わせるやり方が実に巧い。
946 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:02:57.01 発信元:201.59.11.251
主役二人の手に掛かれば中島敦の「悟浄出世」「悟浄歎異」は「異能バトルにおける無能力者視点のスピンオフ」になるし、
「若草物語」に至ってはいわゆる「きらら系」の「女の子だけで構成された優しくゆるい世界」と化すのである。
手に取るまでの高い壁をこうも鮮やかに切り崩すレビューを見せつけられてしまうと「縁なき衆生は度し難い」と
「読まない人ら」を切り捨ててきた自分のレビュアーとしての無芸・非才ぶりが嫌になってくる。
若草物語のレビューに至ってはメグ・ジョー・べス・エイミーの四姉妹が「きららジャンプ」を決める所まで頭に浮かんでしまった。
947 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:03:01.10 発信元:168.187.239.10
主役二人の手に掛かれば中島敦の「悟浄出世」「悟浄歎異」は「異能バトルにおける無能力者視点のスピンオフ」になるし、
「若草物語」に至ってはいわゆる「きらら系」の「女の子だけで構成された優しくゆるい世界」と化すのである。
手に取るまでの高い壁をこうも鮮やかに切り崩すレビューを見せつけられてしまうと「縁なき衆生は度し難い」と
「読まない人ら」を切り捨ててきた自分のレビュアーとしての無芸・非才ぶりが嫌になってくる。
若草物語のレビューに至ってはメグ・ジョー・べス・エイミーの四姉妹が「きららジャンプ」を決める所まで頭に浮かんでしまった。
948 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:03:08.11 発信元:195.154.65.110
主役二人の手に掛かれば中島敦の「悟浄出世」「悟浄歎異」は「異能バトルにおける無能力者視点のスピンオフ」になるし、
「若草物語」に至ってはいわゆる「きらら系」の「女の子だけで構成された優しくゆるい世界」と化すのである。
手に取るまでの高い壁をこうも鮮やかに切り崩すレビューを見せつけられてしまうと「縁なき衆生は度し難い」と
「読まない人ら」を切り捨ててきた自分のレビュアーとしての無芸・非才ぶりが嫌になってくる。
若草物語のレビューに至ってはメグ・ジョー・べス・エイミーの四姉妹が「きららジャンプ」を決める所まで頭に浮かんでしまった。
949 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:03:32.80 発信元:210.245.26.80
しかも対戦相手のレビューを通じて「こういうレビューはダメだよね」というポイントまで指摘してくるから頭の上げようがない。
「前提知識ありの分かる人にしか分からんレビュー」とか「想いばかりが先走って、挙句の果てに自分語りになっちゃうレビュー」とか
穴があったら入って上から砂でも掛けて欲しくなる…駄目レビュアーには猛毒みたいな作品なんである。
950 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:03:43.79 発信元:86.105.51.43
しかも単なるレビューバトルで終わるのではなく、しっかりと出会った女の子の大切な居場所を
主人公が守ってあげようと奔走し、奮闘するタイプのボーイ・ミーツ・ガール系のラブコメとしても読める上に
「自分が本当に好きな物」を人に伝える事の難しさ、怖さ、恥ずかしさ…そして楽しさというメインテーマが
隠れオタクであり、「自分が本当に好きな物」を人に言えないまま過ごしてきた響平を通じてしっかりと掘り下げられている。
ガチンコのオタクである響平がオタク文化に何の知識もないこぐちと「好きな物」を本気で紹介しあう終盤では
「ああ、やっぱり好きな本を他人に勧めるのっていいよなあ」と改めて思い知らされた。
つまり如何様な形においても楽しめる多重構造的作品となっているのだから峰守ひろかずの才能は恐ろしい。
951 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:03:55.48 発信元:77.73.232.19
タイトルに「ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ」とあるので「ビブリア読んでない人には取っつきにくいのかな?」と
不安を感じる方もおられるかもしれない…が、心配はご無用。
確かに「ビブリア」の登場人物、栞子さんや大輔といったメインキャラ、あるいは文香、志田といったサブキャラも出てくるけど
あくまで主役は響平とこぐちであり、栞子さんは「北鎌倉にある強面な店員が店番をしている古本屋の人」として、
ちょっとしたアドバイザー程度の役回りに徹しているのでメインキャラを食ってしまう事は無い。
筒井康隆は「優れたパロディは元ネタを知らなくても楽しめる物」と語っていたが、本作は間違いなくオリジナルの、
「ビブリア」からは独立した作品としての体裁を保っており、ミリオンセラーの名声に寄りかかった様な作品では無い。
952 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:04:05.79 発信元:88.99.184.80
本を紹介する、という日ごろ自分が繰り返している行為をこういった形で一つの物語に仕上げられた事で
「手に取って貰えそうもない本」の魅力を伝える上での切り口の大切さ、好きな物の良さを人に伝える事の難しさと楽しさ、
その伝える行為を通じて他人と繋がる事の素晴らしさ…久しく忘れていた事や解決の糸口が見出せないまま
放置し続けてきた問題と改めて向き合わされたような気がした一冊であった。
953 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:04:16.06 発信元:217.182.8.163
小生だけでなく「自分が好きな物」の魅力を他人に伝えたい、でもその方法が分からないとお悩みの
全てのレビュアーにお勧めしたい素晴らしい一冊であった。
954 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@無断転載は禁止
2017/03/16(木) 19:04:29.38 発信元:217.182.8.163
Amazon.co.jp: ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌 (電...の ヤボ夫さんのレビュー
https://www.amazon.co.jp/review/R2YOUXDO7L57II/

5つ星のうち 5.0 「縁なき読者」にいかにして「面白さ」を伝えるか?という問題をビブリオバトルを通じて掘り下げた全てのレビュアーが刮目して読むべき一冊, 2017/3/16

 
 
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